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trash

迷子

エモい夜でした。

 

「こんなに君のことを好きになってくれるひとは

後にも先にもいないだろう。君は残念だったね。」

 

本当のことをを伝えたら今度こそ分かり合えるんじゃないか、

今度こそ上手くいくんじゃなかって淡い期待を抱いていた。

バカだった。いや、バカなんかじゃないと信じたい。

叶っても叶わなくても、泣いても笑っても、「すき」という気持ちに決して無駄だなんてことをはないとわたしが証明したい。

 

「びっくりするぐらいぜんぶすきだった。」

 

語尾で笑って誤魔化した。でもこの気持ちに嘘はない。

目を見て話したらきっと、彼の瞳の色の深さに吸い取られる。

わたしの今をすべて持っていかれそう。

 

本当に伝えたかったことは、やっぱり怖くて言えなかった。

もう連絡してこないでほしい。

あなたの連絡先を消すから、あなたも、わたしの連絡先を消してほしい。

お願いだから過去にさせてほしい。もうこんなエモい夜を繰り返したくない。

 

 

ずっとわたしは「えらばれる」ほうにしかいれなかった。

だから今度は「えらぶ」ほうへ行きたいの。

でも、えらぶひととえらばれるひとがいる以上、

すきってきもちが無駄にならない日はないのかもしれないなあと思った。